弁護士法人Legal Homeは、大阪の豊中に拠点を置き、法律問題にお悩みの方のお力になれるように日々尽力しております。おひとりでは解決しづらい問題も、経験豊富な弁護士がそばにいることで解決に向けて前進できるようになります。このブログでは、クライアント様から頻繁に寄せられるご相談や、お役立ていただける情報をわかりやすくお届けしてまいります。遺産相続の中で、「1円単位で分割できない財産」、例えば不動産、株式、動産などが含まれる場合には、現物分割、代償分割、換価分割、そして共有の4つ方法があります。これは一見名前の通りで単純に思えるものの、実際にはさまざまな注意点と考慮すべき要素があります。このブログでは、換価分割のメリットとデメリット、そして税金に関する注意点についてご紹介します。

換価分割とは？

換価分割は、特に不動産を相続したが誰もその物件を保有し続けることを望まない場合や、公平な遺産分配を求める場合に適した方法です。
例えば…
3000万円の不動産を相続人3人で等しく分割する場合、不動産を売却し、1000万円ずつを相続人に分配します。

換価分割のメリット・デメリット

換価分配のメリット

・誰か一人が遺産を取得する現物分割や、代償分割と異なり、換価分割はすべての相続人に等しく分配することが可能です。
・不動産の評価方法による争いがなく、シンプルに売却金を分配できます。
・代償分割のように代償金を用意する必要がありません。

換価分割のデメリット

・急いで売却すると、不動産が市場価格よりも安く売れるリスクがあります。
・売却の際に不動産仲介手数料などの諸経費が発生します。
・不動産の将来的な価値上昇や賃貸利用の機会を失います。
・相続税のほか、売却の際に所得税が発生するケースがあります。

換価分割の遺産分割協議書の書き方

換価分割を行う場合、遺産分割協議書の作成は必須です。協議書には「共同登記」と「単独登記」という2種類の方法があり、それぞれメリット・デメリットが存在します。

換価分割の共同登記

相続人全員の名義で不動産を登記し、その後売却します。この方法は、代表者を決める必要がなく、相続人全員での合意形成が必要です。

換価分割の単独登記

代表者の名義で不動産を登記し、売却します。手続きが簡単ですが、代表者選定による相続人間のトラブルが生じる可能性があります。

換価分割の税金の注意点

換価分割では、相続税以外にも譲渡所得税が課税されることがあります。売却益がある場合、その益に対して所得税と住民税が課されます。しかし、売却が遅れると、贈与税のリスクも考慮する必要があります。特に単独登記を選択し、売却までに時間がかかった場合、贈与と見なされる恐れがあります。そのため専門家に相談して進めることをおすすめします。

不動産の相続は、まずは専門家にご相談をおすすめします

最後までお読みいただきありがとうございます。不動産相続には、現物分割、代償分割、換価分割、共有名義という4つの主な方法があり、換価分割は、遺産を公平に分割したい場合や、不動産の維持管理を望まない相続人がいる場合に有効な方法であることをご紹介しました。換価分割は、遺産を公平に分割したい場合や、不動産の維持管理を望まない相続人がいる場合に有効な方法です。遺産分割協議書の正確な作成と、税金に関する理解が大切です。不動産の相続は、相続人同士で適切な計画とコミュニケーションにより、公平で納得のいく解決が必要になります。しかしながら、手続きが複雑であるため専門家との相談を通じて、準備を進めることをおすすめします。

弁護士法人Legal HOMEは遺産相続に関する豊富な経験と実績を活かして日々多くの相続トラブルに尽力してまいりました。相続に関するお悩みは、ひとりで抱えず、まずは無料の相談サービスをご活用ください。専門家が迅速かつ適切にお手伝いをさせていただきます。